University of the People 入学!
今回は前回の投稿から1年(!)経ちまして、変化があったので書いてみます。University of the People(以下UoP)に編入したことです。
私はアメリカのCommunity College(二年制大学で一般教養を学ぶ)で準学士を取った後、Universityと呼ばれる四年制大学に編入しました。
二年制大学を選ぶ際は、初めてのアメリカで不安が強かったので条件を狭めたことで自然と決まったのですが、四年制大学編入時は二年制大学で学んだことを踏まえた上でバランスが一番取れた大学を選びました。
準学士を取った後は帰国して働き、編入して一年が経った頃、貯めていたお金が次学期分に満たないことに気付きました。そしてまた帰国。当時働いていたモチベーションはもちろん、アメリカの大学に戻るためでした。
しかしこの年の冬、世界はコロナ禍に陥りました。その当時は派遣で働いていましたが、薄々この調子で働いて貯めてもアメリカに戻るのに何年かかるか、と気付き始めた時期でした。
その後の2020年はちょうど新たに学びたい勉強もできたので、そこに貯めた資金と時間を投入して勉強して、そして現在2021年。
勉強もそろそろ落ち着きそうで、不況の中でじりじりお金を失い、学びたいが妥協はしたくない自分がなぜUniversity of the People入学を決めたのか。
この大学は「世界初アメリカ認定の授業料無料の大学!」と謳われていますが、これの何がすごいのか日本人にはぴんとこないと思うんですよね。
私がアメリカの某四年制大学にいた時は、1単位約10万円程度していました。この大学のレベルは中堅から上で、その中でも手頃な大学です。
大体の科目が3単位で、留学生は最低12単位を取らなければならないので、4科目は必修です。この時点で30万円×4科目で120万円かかる計算で2学期間で約240万円、これに生活費や現地での醍醐味、交際費もある程度かかります。
二年制大学は相当安いコミカレに行ったし、環境も学ぶことも新鮮だったのでコスパとしては納得していました。
しかし日本人の多い環境に甘えすぎてしまい、英語の勉強には全くならなかったので、四年制大学は州を変えて、しかも日本の大学とあまり提携していない大学を選びました。
これも自分に負荷をかけるという意味で成功でしたが、四年制大学になるとやはりコストが高かった。
州を跨いだことでその州での一般教養科目を修めなければならなくなりました。
まだ専攻の決まっていない大勢の若い学生と共に、見渡してアジア人もいない大講堂の中、教授でも助教授でもない大学院のチューターに留学生用の高い学費を払うのはとっても苦痛でした。だって自分で1円でも節約した日々を覚えているから。
さて、大学を選ぶ基準は人それぞれだと存じていますが、この時点での私の基準はこんな感じになりました。
1. 費用
→二年制大学で満足していた要因の1つはコスパが良かったから。教科書を読んで済む授業なら払う価値なし。自分で知識は得られるし、今は無料で公開しているNon-degreeの授業もある。大学に行く理由はdrgreeが得られるからだが、それでも見合った費用が良い。
2. レベル
→世界のトップ校をトップたらしめるのは研究結果や教授のレベルが高いから。自分の専攻は大学院レベルでないと研究などは活きないので安い大学の学士だと教授陣のレベルが低いことが多い。しかし1円でも払うなら相応のレベルを要求する。
3. 単位移行
→これまでの汗と涙の結晶を捨てることは絶対に無理。可能な限り単位認定してほしい。特に高かった四年生大学の方の単位は。
このこだわりを捨てることなく、日本で毎日情報収集をしていました。アメリカだけでなく、イギリスや学費の安い東欧の大学にもメールを送りました。(イギリスは卒業まで3年間かかると言われ、東欧は私の専攻だと大学院の勉強も含めて5年かかるらしい)
そんなこんなしているうちに、UoPを知りました。しかしビビッときて編入を決めたわけではありません。
現在備えている学科はComputer Science, Business, Health Science, Education (Master)の4つ。
機械は嫌いだし苦手なので論外。ビジネスは興味がないとは言わないけど学んだ人は多そうだしその割に将来像が思い浮かばない。教育は後々取りたいけどMasterだけだし、中身はまだ認定されないところも多いらしい。Health Scienceも元々の自分の専攻ではないし、オンライン大学の健康科学部ってバカっぽい。
そんな感じで敬遠していた私ですが、この1年、考え方がまた少し変わりました。
とにかく、日本にまだいる状況なら学士が欲しい。安く取りたいけど、比較的安いアメリカ認定のオンライン大学でさえ今の私には高い。レベルは無論高い方が良い。
⇨あれ?これUoPで良くない?
UoPは調べたらわかることですが、希望するすべての人が学べるように設立されたオンライン大学です。その理念に協賛した世界のトップ校が授業や資料を無料で提供しているので、中身のレベルは言わずもがな高い。オンラインなので留学生の概念はなく、コストは試験料程度。
問題の学部は、中身を調べたらある程度自分の専攻に被る部分もあり、学士以外でも学びたい勉強、資格ができたので妥協できる。
⇨ん?これUoPで良いな。
こんな感じで決めました。
四年制大学はコスパ的には後悔しましたが、それでも行っただけの価値はあると思える経験をしました。
自分が何にストレスを感じるのか、何に価値を感じるのか、州ごとに全く違う価値観を持つ人々と出会えたことも大きな成果で、その中でも一生を共にしたい人に出逢えたことは本当に幸運だったし、このために行ったんだなと今は思っています。
アメリカ正規留学生の帰国命令
先程、正規留学生で全ての授業がオンラインの学生は帰国しなければならないかもしれない、というニュースが出ましたね。
現在アメリカの学生は、このコロナウィルスの影響で授業はオンラインになっています。私はなんなのかというと、アメリカの大学生でしたが昨年の5月に夏休みのつもりで帰国、爪の甘い私は計算間違いで卒業までのお金が足りないことに気づき急遽休学。(単位制なので休学という表現が合ってるかはわかりませんが) そして現在まだ日本に滞在中、といったところです。(詳しいことはまた今度)
まあそんな感じなので、現在アメリカにまだ滞在中の友人、コロナ蔓延の時にオンライン授業になり生活用品も手に入りづらくて春に帰国した友人、夏休みになりオンライン授業を日本で取っている友人も多いです。
実際、自費でやっと正規留学を叶えた友人や蔓延時にも帰国したいけど今帰国したら入国できなくなるかもしれないと現地にいる友人と話すと、孤独とストレスにかなりやられています。
そこで今回のニュース。この暫定?帰国命令に対して一言ある現地留学生は多いでしょうね。
私は、まあアメリカの判断に納得しています。
何故なら大体の正規留学生に発行されるF1ビザはそもそもフルタイムの学生で最低12単位を履修していて、そのうちオンラインの授業は一つまで?二つまで?とか詳しい単位数は曖昧ですがとにかく授業全てをオンラインにすることはできないからです。
それはこのコロナ禍であっても変わらず、いやむしろコロナだからなのか?米国人の雇用増加の為だとか物質不足に備える為だとかウイルス媒介の不特定要素を減らす為だとか想像は色々できますけどね。
個人的なことを言うんであれば、コロナが発生した時にアメリカの学生でなくて良かった、という思いです。
留学生ってのは、大学にもよりますが公立大学(州の大学)だったら大体2倍から6倍の値段の授業料に設定されています。現地学生の奨学金だの大学のクラブアクティビティだのに補填する為ですね。アメリカはあくまでもアメリカ人の為にお金を使う。そのお金は留学生から取る。
つまり、州内学生の授業料(in state tuition)<州外学生の授業料(out of state tuition)<留学生の授業料ってことです。たまに州外と留学生の値段が同じこともありますが。
何が言いたいかって、授業全部オンラインならその学費払う意味あるのかって話です。
大学に実際行ってface-to-faceの授業受けて、友達と勉強して、イベントに参加して、アメリカ文化を体験&謳歌することがこの正規留学生として多額の費用、時間、覚悟をかける理由だと思っています。でなきゃ現地に行かずに安く学士を得る手段なんていくらでもある。卒業したい大学の単位を取るってことに価値があったとしても、私だったら来学期全部オンラインになるって決まったら、休学してかけもちで働いて戻った時に少しでも足しになるようにすると思います。
こんなこと言ってますが、私の今の考えはこの1年で急激に変わったものです。
元々私だけの価値観で動くタイプでしたが、アメリカで暮らすうちに考え方が広くなったなあと感じます。私の考えを広げてくれるのは出会う人であり、今後も私を広げる為に私は出会って関わって変わっていく。明日はまた違う私がいるってことです。なので、明日の私が180度違うことを言っていてもコイツ矛盾してるwとか思わないで下さいね!
飽き性の初ブログ
はじめまして。
ふと思い立ってブログ開設してしまったKangaeruashiです。最近思うことが多いのですが、なかなか話し込める人が周りにいない(もしくは語るまでも無いと私が思っている)環境なのでここにつらつら書いてみようと思います。主に自分の考えの変化を残しておきたくて書くので誰に語るでも無いんですが、そんな考えもあるのねと思う人用に公開しておきます。